「Claude Haiku 4.5」を発表 軽量でもSonnet級の性能を実現へ

「Claude Haiku 4.5」を発表 軽量でもSonnet級の性能を実現へ

【画像】Aibrary公式Pinterestより

米Anthropicは2025年10月16日、同社の生成AIシリーズ「Claude」の新モデル「Claude Haiku 4.5」を正式発表した。Haiku 4.5は、従来よりも軽量かつ高速に動作することを目指したモデルで、コストを抑えながらも上位モデル「Sonnet 4」に匹敵する性能を実現しているという。

◆Claudeシリーズ3モデルの比較

比較軸Haiku 4.5Sonnet(Claude 4 シリーズ)Opus(Claude 4 シリーズ)
位置づけ軽量・高速・低コストバランス型フラッグシップ(最高性能)
処理速度Sonnetの約4〜5倍標準速度重処理向け(遅め)
性能Sonnet級の汎用性能高性能で安定最上位の思考・分析能力
コスト最も低価格中価格帯高コスト
主な用途チャット、軽量開発、スクリプト生成業務文書、開発支援、リサーチ高度分析、大規模処理
特徴高速応答・軽量設計拡張思考モード対応長時間タスク・複雑処理対応

【出典元】https://www.anthropic.com/claude/haiku

軽量・高速・低コストをすべて両立

Anthropicによると、Claude Haiku 4.5は「最速かつコスト効率の高いClaudeモデル」として設計されている。SWE-bench Verifiedテストでは73.3%という高いスコアを記録し、コード生成やワークフロー処理でも優れた結果を示した。

小規模な開発や業務自動化ツールへの組み込みを想定しており、チャット、スクリプト生成、ドキュメント処理などの日常的なタスクを中心に幅広く活用できる。

実用性を重視した中間層向けモデル

Anthropicは、Haiku 4.5を「高性能を維持しつつ、より多くのユーザーにAIを届ける」モデルとして位置づける。上位モデル「Opus」や「Sonnet」が複雑なタスク処理を担うのに対し、Haiku 4.5は軽量さとコスト効率を重視した設計となっている。

AWSやGoogle CloudのAIプラットフォーム(BedrockやVertex AI)経由でも利用可能で、開発者や企業は既存のシステムに容易に統合できる。

生成AIの“軽量高性能化”が新たな潮流に

Haiku 4.5の登場は、生成AIモデルの「軽量高性能化」という新たな潮流を象徴している。Anthropicは、今後もClaudeシリーズの改良を進め、用途やコストに応じた柔軟なAI利用を実現していく方針を示している。

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