【2025年ChatGPTアプデ】GPT-5.1公開 会話性能とトーン調整が大幅進化
OpenAIは次世代モデル「GPT-5.1」を公開しました。会話の自然さや指示理解の精度が向上し、使い心地そのものが大きく変わるアップデートとなっています。まず有料ユーザーから順次利用が始まり、無料ユーザーにも後日提供される予定です。
GPT-5シリーズの中では“マイナーアップデート”とされているものの、InstantとThinkingの両モデルで内部の仕様が大きく手直しされています。特に、応答の雰囲気や話し方を自由に調整できる新しいカスタマイズ機能は、今後の使い方を変える重要なポイントになります。
【出典元】GPT-5.1: A smarter, more conversational ChatGPT
GPT-5.1の特徴:より自然で温かみのある会話へ
GPT-5.1では Instant モデルの会話品質が大きく向上し、以前よりも親しみやすく自然な対話ができるようになりました。ユーザーの意図を読み取る力も高まり、細かなニュアンスを汲んだ返答がしやすくなっています。
Thinking モデルでは「質問の複雑さに応じて考える時間を変える」仕組みがさらに高度化しました。簡単な質問はより素早く、専門性が高い内容はじっくりと丁寧に処理します。
2. 新しい会話スタイルのカスタマイズ
今回のアップデートの目玉として、ChatGPTが話す“雰囲気”をユーザーが細かく調節できるようになりました。設定画面では、トーンを視覚的に切り替えられる UI が追加されており、以下のようなプリセットが用意されています。
- Friendly(親しみやすい)
- Professional(落ち着いた専門調)
- Quirky(遊び心のあるスタイル)
文章の長さ、表現の柔らかさ、絵文字の量などもスライダーで調整できるため、使う場面に合わせて自分に合った会話スタイルを手軽につくれます。
3. 開発者向けモデルも順次公開へ
GPT-5.1 Instant は「gpt-5.1-chat-latest」、GPT-5.1 Thinking は「GPT-5.1」として API が公開される予定です。既存の GPT-5 モデルは、有料ユーザー向けに3か月間「legacyモデル」として選択できる状態で残されます。
提供開始は、Plus / Pro / Go / Business といった有料プランから始まり、続いて無料ユーザーにも利用範囲が広がる見込みです。
4. GPT-5.1がもたらす変化
会話の精度はもちろん、UIにおけるトーン調整の強化など「AIを自分好みにする」方向へ大きく進んだアップデートとなりました。日常の検索代わりの活用から、作業サポート、学習支援、専門相談まで、幅広い用途での利便性が高まっています。
5. まとめ
GPT-5.1は、InstantとThinkingの両モデルで会話性能が向上し、より自然で扱いやすいAIへと進化しました。
新しく加わった会話スタイルのカスタマイズ機能により、ユーザーは自分に合ったトーンでAIと話せるようになり、ChatGPTをより“自分仕様”に調整できるようになっています。
【2025年8月アップデ】GPT‑5全面展開と連携・対話機能の強化
◆2025年8月アップデート一覧
| 日付 | アップデート内容 |
|---|---|
| 8月7日 | GPT‑5 全プラン展開、旧モデル廃止、パーソナリティ・カラー選択、Voice刷新 |
| 8月8日 | Free向け画像生成の効率改善 |
| 8月11日 | Plus/Pro 向け新コネクタ対応(Box、Notion など) |
| 8月12日 | GPT‑5モード選択/Googleコネクタ(Pro) |
| 8月13日 | Plusユーザー向けGoogle連携開始 |
| 8月15日 | GPT‑5の応答トーンを親しみやすく調整 |
【出典】https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
8月7日:GPT‑5が全プランに展開、旧モデルは廃止へ
GPT‑5がChatGPTの標準モデルとして、Free、Plus、Pro、Teamのすべてのプランで利用可能となった。これにより、旧モデル(GPT‑4o、GPT‑4.1、GPT‑4.5、o4-miniなど)は廃止され、過去のチャットも自動でGPT‑5系列に置き換えられる。
同日、ChatGPTには新たなパーソナリティ機能も導入され、ユーザーは「皮肉屋」「ロボット」「聞き上手」「オタク」など、4種のキャラクターから選べるように。さらにUIのアクセントカラー設定や、音声対話の刷新も実施。旧Voiceモードは今後30日以内に統合される。
8月8日:Freeユーザー向け画像生成が効率化
画像生成機能に小規模な改善が入り、Freeユーザーでもより効率よく画像が作成できるようになった。これにより、従来よりスムーズなビジュアル活用が期待される。
8月11日:Plus/Pro向けコネクタ拡充
Plusユーザーには Box、Canva、Dropbox、Notion など、Proユーザーには Microsoft Teams や GitHub など、多様なツールとの接続が可能に。これらのコネクタは、チャット内での検索や参照に活用できる。なお、EEA(欧州経済領域)、スイス、英国は対象外。
8月12日:GPT‑5の処理モード切り替えとGoogle連携(Pro向け)
GPT‑5は「Auto(自動)」「Fast(高速)」「Thinking(高精度)」という3つの処理モードから選べるようになった。ProおよびTeamプランでは、さらに精度を高めた「GPT‑5 Thinking Pro」も利用可能。
また、Proユーザーに対してGmail、Google Calendar、Google Contactsとの連携が追加され、ChatGPTがそれらの情報をリアルタイムで活用可能となった。
8月13日:Google連携がPlusにも解禁
Proに続き、PlusプランのユーザーにもGoogleサービスとの連携機能が開放された。設定画面から有効化すれば、Gmailやカレンダーの予定をチャット内で自動参照できるようになる。
8月15日:GPT‑5の口調が「温かく親しみやすく」に変化
ユーザーからのフィードバックを受け、GPT‑5の標準パーソナリティがやや堅すぎるとの指摘を反映。新たに「Good question」や「Great start」などの自然なリアクションが加わり、全体としてより親しみやすい応答スタイルに調整された。
ただし過剰なお世辞(sycophancy)は避けるよう設計されており、温かさと誠実さを両立する会話体験が目指されている。