DeepSeekが大幅値下げ
中国のAI企業DeepSeekは2026年5月23日、旗艦モデル「V4 Pro」のAPI価格を恒久的に75%値下げすると発表しました。5月末に終了予定だったプロモーション価格をそのまま正式な価格として固定した形で、コスト効率の指標でOpenAI・Anthropicを大きく上回るモデルとして開発者の注目を集めています。
【出典元】DeepSeek cuts V4-Pro prices by 75% | The Next Web
値下げ前後の価格比較
今回の恒久化によって、V4 ProのAPI料金は以下のように変わります。
| 項目 | 旧価格 | 新価格(恒久) |
|---|---|---|
| 入力トークン(100万あたり) | $0.0145 | $0.003625 |
| 出力トークン(100万あたり) | $3.48 | $0.87 |
出力トークンの価格は旧価格の4分の1になります。キャッシュヒット時の価格はさらに低く、従来の10分の1水準まで下がっています。
競合モデルとのコスト比較
今回の値下げにより、V4 Proはコスト効率(知能水準÷価格)の指標で世界トップクラスに位置づけられるとSouth China Morning Postなどが報じています。
通常価格での比較でもV4 Proはすでに以下のモデルより安価でした。
- OpenAI GPT-5.5
- Google Gemini 3.1 Pro
- Anthropic Claude Opus 4.7
今回の恒久値下げにより、その差はさらに拡大しています。
値下げの背景
DeepSeekはオープンソース戦略を採用し、アクセス障壁を下げることで開発者コミュニティへの浸透を図ってきました。今回の恒久値下げも、コスト重視の開発者を取り込む競争戦略の一環と見られています。
一方で地政学的な文脈もあります。米国政府はDeepSeekを含む中国企業による「産業規模でのモデル蒸留」を問題視しており、この発表はそうした批判が高まる中でのものでした。
まとめ
DeepSeek V4 Proの恒久75%値下げは、AI APIのコスト相場を大きく引き下げる可能性があります。特にAPI使用量が多いサービスや、コスト最適化を求める開発者にとっては無視できない選択肢となっています。ただし、サービスの安定性・日本語性能・セキュリティポリシーなども含めた総合的な評価が必要です。