Nano Banana 2.1が登場
Googleは2026年10月6日、画像生成・編集AIの新版「Nano Banana 2.1」(ナノバナナ2.1)を公開しました。ポスターの文字をきれいに描く力や、何度編集しても同じ人物を保つ力が上がっています。ただし、Geminiアプリでこの新版を使うには有料のGoogle AIプランが必要で、無料版は従来のNano Banana 2のままです。何が良くなり、誰が使えるのかを整理します。
【出典元】Nano Banana 2.1 モデルカード(Google DeepMind)/Gemini の AI 画像生成(Google)
画像を作って直せるAIが新版に
Nano Bananaは、文章で頼むと画像を作ったり、写真の一部を直したりできるGoogleのAIです。今回の2.1は、2月に出たNano Banana 2の更新版にあたります。Googleのモデルカードによると、土台はGemini 3.6 Flashです。
文章や画像を読み取って、画像と文章を返せます。ポスターや図表のような、文字を含む画像づくりを想定した作りです。
文字・人物・図解の3点が進化
Googleがうたう改善点は、次の3つです。
- 文字の描画:ポスターや複雑な図表の文字をはっきり描けます。複数の言語にも対応します
- 人物やものの一貫性:複数枚の参照画像を使い、最大4人の人物と最大10個のものの特徴を保てます
- 図解の正確さ:インフォグラフィック(情報を図にまとめたもの)の事実の正しさが上がっています
モデルカードには、Google自身の評価も載っています。ほかの2つのモデルと比べた結果は次のとおりです。
| 評価項目 | Nano Banana 2.1 | 比較対象 |
|---|---|---|
| 全体的な好まれやすさ(Elo) | 1050 | Nano Banana 2:990/Nano Banana Pro:935 |
| 図解の事実の正しさ | 0.521 | 0.179〜0.265 |
| 複数人物の一貫性(Elo) | 1106 | 978〜1011 |
この数字は、2.1の思考モード(Thinking)で測った、Google自身の評価です。実際の使い心地は、画像の内容によって変わります。
無料版は従来のモデルのまま
いちばん注意したい点が、使えるプランです。Geminiの公式ページには、Nano Bananaは無料で使えるものの、Nano Banana 2.1を使うにはGoogle AIプランが必要と書かれています。
| 使い方 | 使えるモデル |
|---|---|
| Geminiアプリ(無料) | Nano Banana 2 |
| Geminiアプリ(Google AIプラン) | Nano Banana 2.1 |
有料プランには、月725円のAI Plusなどがあります。有料プランでは、無料より多くの画像を作れる点も案内されています。まず無料版で今のNano Banana 2を試し、足りないと感じたら有料に進むのが無駄のない順番です。
使える場所はアプリ以外にも広がる
モデルカードによると、Nano Banana 2.1は次の7つのサービスで提供されます。
- Geminiアプリ
- Google AI Studio(開発者向けの試用サイト)
- Gemini API(開発者がアプリに組み込む窓口)
- Google検索のAIモード
- Google広告
- Google Flow(映像制作ツール)
- Google Stitch(画面デザインのツール)
すべての場所で同じ条件になるとは限りません。サービスごとの提供状況や利用条件は、各サービスの案内で確認してください。
開発者向けの料金は約半額から
Gemini APIの画像出力は、100万トークンあたり30ドルで、Nano Banana 2の60ドルの半額です。画像1枚あたりでは、サイズによって下がり方が違います。
| 画像サイズ | Nano Banana 2 | Nano Banana 2.1 |
|---|---|---|
| 1K(1,024×1,024) | 0.067ドル | 0.0336ドル |
| 2K(2,048×2,048) | 0.101ドル | 0.0504ドル |
| 4K(4,096×4,096) | 0.151ドル | 0.113ドル |
1Kと2Kはほぼ半額になりますが、4Kの下がり幅は約25%にとどまります。なお、この料金はGemini APIの料金ページに載っている、画像出力の単価です。入力などほかの料金は別になっています。
まだ苦手なことも公式が明記
モデルカードには、苦手なことも書かれています。画像生成AIの結果は、そのまま信じず確認する前提で使いましょう。
- 小さい文字や長い文章:文字がぼやけたり、長い段落をうまく描けなかったりすることがあります
- 編集した画像で、人物の見た目が常に保たれるとは限りません
- 左右など、位置関係を取り違えることがあります
- 事実の正確さや、立体的な推論は、まだ限られています
特に、図解やポスターに入れる数字や固有名詞は、生成後に人の目で確かめるのが安全です。
まとめ
Nano Banana 2.1は、文字の描画と人物の一貫性を高めた画像生成AIの新版です。Geminiアプリでは有料のGoogle AIプランでのみ使え、無料版は従来のNano Banana 2のままです。開発者向けのAPIでは、画像出力の料金が約半額になりました。まず無料版で今の実力を試し、文字入りの画像や複数回の編集で物足りなさを感じたら、有料プランを検討してみてください。