世界180か国で展開!Google AIモードが予約・電話・深掘り対応へ

2025年8月、Googleは検索体験を大きく変える「AIモード」を180か国以上で利用可能にしました。従来は米国や英国、インドなど一部地域に限られていましたが、世界規模で拡大。
対応はまだ英語のみですが、これにより世界中のユーザーが会話形式で深掘り検索を体験できるようになりました。
さらに注目すべきは、AIが単なる検索を超えて“行動する”エージェントへと進化している点です。予約や電話問い合わせまで代行する機能が実装され、日常生活における利便性が大きく広がっています。
◆主なポイント
項目 | 内容 |
---|---|
AIモードのグローバル展開 | 180か国・地域で利用可能に(現在は英語のみ) |
エージェント機能 | Google AI Ultra加入者向けにレストラン予約などを自動化 |
パーソナライズ&共有機能 | 米国ユーザー向けに検索履歴を活用した推薦や共有リンクの提供 |
Gemini向けAgent Mode | タスクを実効・自動化する実験的機能(サブスク向け予定) |
Project Mariner | 最大10タスク同時処理、学習機能付き。AI ModeやGeminiと統合予定 |
「AIモード」とは会話型の検索機能
AIモードは、検索結果を一覧表示する従来型検索とは異なり、チャットのような会話形式で情報をやり取りできる新しい検索機能です。
複数の質問をまとめて処理し、関連情報を整理して提示するため、調べ物がスムーズに進みます。
従来の「AI Overviews」が検索補助に留まっていたのに対し、AIモードは“やり取りを通じた理解”を深められる点が特徴です。
グローバル展開――180か国へ
これまで米・英・インドに限定されていたAIモードが、ついに180か国以上へと広がりました。イギリスでは専用タブやGoogleアプリからの利用が可能になり、今後も対応地域が増えていく見込みです。
現状は英語対応のみですが、Googleの過去の展開スピードを考えれば、多言語対応も時間の問題とみられています。
エージェント機能として進化
レストラン予約の自動化
AIモードでは、ユーザーが希望する日時や人数、料理ジャンルを入力すると、空きのあるレストランを自動で検索。OpenTableやResyといった予約サービスと連携し、直接予約につながるリンクを提示してくれます。まさにAIが「秘書」のように振る舞う体験です。
店舗への自動電話
さらに、GoogleのDuplex技術を応用し、AIが店舗に自動で電話をかける機能も実装。営業時間や在庫、価格をAIが直接確認し、その結果をユーザーにまとめて返してくれます。忙しい時や確認が面倒な時に、強力なサポートとなるでしょう。
Deep Searchと高度なエージェント機能
有料プラン「AI Ultra」では、数百件の検索を横断して専門家レベルのレポートを生成する「Deep Search」が提供されています。
さらに、予定の管理や複雑な調整をAIが自動で行う「Agent Mode」も発表され、検索を超えた幅広いタスク処理が可能になっています。
日本での利用:公式発表はないが早い導入を予測
現時点で日本語対応や国内提供時期の公式発表はありません。ただし、AI Overviewsがわずか数か月で日本にも導入された前例を考えると、近い将来日本語版AIモードが登場する可能性は高いと予想されます。
検索・SEO・日常への影響
AIモードの登場は、検索体験を根本から変える可能性があります。単に情報を表示するだけでなく、予約や問い合わせといった「行動」まで代行するため、検索の役割が拡張しているのです。
SEOの観点でも、AIに引用されやすいコンテンツ作り、いわゆるLLMO(大規模言語モデル最適化)が今後の重要な課題となるでしょう。
まとめ
Google AIモードは、単なる検索補助から脱却し、ユーザーの生活に寄り添うエージェントへと進化しました。
世界180か国への展開、予約や電話を含むエージェント機能、そして高度なレポート生成。これらは、AIが「調べる」存在から「行動する」存在へ移行したことを示しています。次は日本語対応に期待が集まります。