AI住宅設計、Drafted進化

AI住宅設計、Drafted進化

AIで住宅の間取りを設計できるツール「Drafted」が、2026年7月11日に新モデル「Drafted V2」を発表しました。欲しい部屋を選び、配置したい場所を指定するだけで、AIが残りの間取りを自動で組み立てます。前バージョンと比べて精度は5倍、生成速度は60%向上しており、家づくりの構想段階をぐっと身近にする内容です。

【出典元】Drafted

部屋を選ぶだけで間取りが完成

Draftedの基本的な使い方はシンプルです。キッチンやリビングなど欲しい部屋を選び、だいたいの配置場所を指定するだけで、AIが壁・ドア・窓を含む構造化された間取り図を数秒で生成します。車庫をキッチンの隣に置きたければドアの位置を指定するだけで、AIが動線を考慮した配置に仕上げてくれます。

気に入らないエリアがあれば、その部分だけを選んで再生成することも可能です。間取り全体を一からやり直す必要がなく、共有スペースの動線や浴室・クローゼットの配置など、気になる部分だけをピンポイントで作り直せる点が使いやすさにつながっています。手動で壁を動かしたり回転させたりする微調整と、AIによる再生成を組み合わせながら、理想の間取りに近づけていく流れです。

外観の組み合わせは250万通り以上

間取りが決まった後は、外観デザインのカスタマイズに進めます。屋根の形状は切妻屋根と寄棟屋根を瞬時に切り替えられるほか、外壁材・基礎・窓・トリム・玄関ドアまで細かく変更可能です。組み合わせは250万通り以上にのぼり、モダンなファームハウス風からクラフツマン様式まで、好みのテイストが見つかるまで何度でも試せます。

前バージョンより大幅に高精度・高速化

Drafted V2は、前バージョンと比較して間取り図の読み取り精度が5倍向上しています。部屋の要件を反映した間取りをより正確に生成できるようになったほか、生成速度も60%向上しました。廊下や部屋間の動線もより自然な形で提案されるよう改善されています。

あわせて、動作の重さが課題になりやすい低スペックのパソコンでも快適に使えるよう最適化が行われ、低速な回線や安価なノートパソコンでも最大78.6%高いフレームレートで動作するとしています。専門的な設計ソフトを使い慣れていない人でも、ストレスなく試せる環境が整った形です。

プロジェクト管理と設計履歴も追加

今回のアップデートでは、設計中のデザインを整理しやすくする「プロジェクト」機能も新たに加わりました。同じプロジェクトの中で複数のデザイン案を作成できるため、一からやり直すことなく異なるスタイルを比較検討できます。

また、最初のプロンプトから部屋ごとの変更、手動での編集まで、設計の全履歴を振り返れる機能も追加されました。どんな経緯で今の間取りにたどり着いたのかを後から確認できるため、家族や設計士と検討内容を共有する際にも役立ちそうです。

1カ月で12万人が利用

Draftedは、米国のスタートアップ支援プログラム「Y Combinator」出身の企業です。サービス開始から1カ月で12万人が利用し、32万5000件以上の住宅デザインを生成した実績があります。無料で使えることもあり、家づくりを検討し始めたばかりの人が気軽に試せるツールとして支持を広げています。

まとめ

Drafted V2は、間取り設計という専門性の高い作業を、誰でも直感的に扱えるレベルまで引き下げたアップデートといえます。精度と速度の両方が大きく向上したことで、実際の家づくりの検討材料として使える実用性も増しています。住宅設計の専門知識がなくても、理想の間取りや外観を手軽に形にできる点は、今後の家づくりの進め方を変えていくかもしれません。

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