ChatGPT「枝分かれ機能」がスマホ対応
ChatGPTで話の流れを途中から分けられる「ブランチ(枝分かれ)機能」が、スマートフォンでも使えるようになりました。
OpenAIはこれまでWeb版限定で提供していたこの機能を、iOSおよびAndroidアプリにも拡大しています。これにより、場所を選ばず複数の会話パターンを試せるようになりました。
Web版で先行提供されていた「ブランチ機能」とは
ブランチ機能は、過去のやり取りを起点にして、新しいチャットを分岐させられる仕組みです。元の会話内容を残したまま別の質問や指示を試せるため、話題が混ざってしまう心配がありません。
ブランチ機能でできること
例えば、
・同じ質問に対して違う切り口で答えを試したい
・文章案を複数パターン作りたい
・調査用と雑談用の流れを分けたい
といった場面で便利に使えます。
この機能は、ChatGPTの各メッセージに表示されるメニューから「新しいチャットで分岐」を選ぶことで利用できます。
下記のように、「新しいチャットで分岐」選択後はタブ(ChatGPT内、ブラウザ共に)が分かれてチャットが作成されます。

まずはWeb限定、その後モバイルへ展開
OpenAIは当初、このブランチ機能をWeb版のログインユーザー向けに先行提供しました。
その後、公式X(旧Twitter)を通じて、iOSおよびAndroidアプリでも利用可能になったことを発表しています。
Web先行リリースの背景
これにより、
・PC作業中に考えを分岐
・外出先でスマホから続きを検討
・端末をまたいで思考を整理
といった使い方がしやすくなりました。
スマホ対応で広がる活用シーン
モバイル対応によって、ブランチ機能はより日常的に使いやすくなります。
日常利用での具体例
具体的には、
・移動中にアイデアを分岐してメモ代わりに使う
・会議前に複数の質問案を試す
・学習中に「別の聞き方」で理解を深める
など、スキマ時間での活用が進みそうです。特に生成AIを思考整理や壁打ちに使っているユーザーにとっては、重要なアップデートと言えます。
OpenAIは「操作性の改善」を重視
今回のブランチ機能は、新しいAIモデルではなく、ChatGPTの使い勝手を高める改善の一つです。OpenAIは近年、こうしたUIや体験面のアップデートを段階的に進めています。
大きな発表はブログではなく、公式Xで告知されるケースも増えており、今回もその流れに沿った形となりました。
まとめ
ChatGPTのブランチ機能は、Web版限定 → iOS・Androidにも対応という形で提供範囲が広がりました。
会話を分岐できることで、ChatGPTは単なる質問ツールから「考えを整理する道具」へと、さらに進化しています。今後も、こうした日常的に使いやすくなるアップデートに注目が集まりそうです。