X、AI駆動の新アルゴリズムへ
イーロン・マスク氏率いるX(旧Twitter)が、最新のレコメンドアルゴリズムを公開しました。今回のアップデートにより、これまでの古い仕組みは廃止され、xAIの「Grok」と同じ高度なAI技術(トランスフォーマー構造)へと進化しています。
マスク氏は「システムはまだ未熟」と認めていますが、透明性を高めることで、誰もが納得できる「公平なおすすめ」を目指しています。
We have open-sourced our new 𝕏 algorithm, powered by the same transformer architecture as xAI’s Grok model.
— Engineering (@XEng) January 20, 2026
Check it out here: https://t.co/3WKwZkdgmB https://t.co/nQ5GH1a42e
【出典元】https://github.com/xai-org/x-algorithm
Grokが主役!AIによる次世代の評価基準
新しいアルゴリズムの最大の特徴は、人間が手作業で作った複雑なルール(ヒューリスティクス)をほぼすべて削除したことです。代わりに、xAIが開発したAIモデル「Grok」の基盤技術が、投稿の内容を深く理解しておすすめを決定します。
さて、この高度なAIは、具体的にどのような基準で私たちのタイムラインを作っているのでしょうか?主要なポイントを以下の表にまとめました。
| 特徴 | 内容 | ユーザーへの影響 |
| AI駆動 | Grokと同じ技術で投稿を分析 | 内容の質がより正確に評価される |
| 透明性の向上 | コードをオープンソース化 | 拡散の仕組みが誰でも確認可能に |
| ルールの簡素化 | 古い手動の制限を撤廃 | 特定のトピックが不当に隠されにくくなる |
このように、AIが「この投稿は誰に役立つか」を自ら判断する仕組みへと移行しています。
「おすすめ」フィードが決まる3つのステップ
新しいアルゴリズムは、数億件の投稿の中から、あなたのスマホに届くまでのプロセスを3つの段階に分けて処理しています。
1. 候補の絞り込み
まず、膨大な投稿の中から、あなたが興味を持ちそうな数千件の候補を選び出します。ここでは過去の「いいね」やフォロー関係が重視されます。
2. 精密なランキング
次に、AIが各投稿に対して「あなたが反応する確率」をスコアリングします。単なるキーワードの一致ではなく、文脈やニュアンスまで読み取るのが最新AIの凄さです。
3. 最終フィルタリング
最後に、同じ人の投稿ばかりにならないよう調整したり、不適切な内容を除外したりして、バランスの良いタイムラインが完成します。
しかし、これだけ進化しても「完璧」ではないようです。
透明性が生む未来と直面する課題
マスク氏は、今回の公開を「システムの改善過程をリアルタイムで見せるもの」と位置づけています。実際に、最新のデータでは暗号資産(仮想通貨)関連のボット投稿が急増しており、AIがそれらを正しく処理しきれず、一般ユーザーの投稿が巻き添えで表示されにくくなるケースも報告されています。
また、マスク氏は「2026年には人間を超えるAI(AGI)が登場する」と予測しており、今後Xのアルゴリズムは4週間ごとにハイスピードで更新される予定です。
まとめ
今回のXによるアルゴリズム公開は、単なる技術的なニュースではなく、私たちが日々目にする情報の「裏側」を自分たちで監視できるようになったことを意味します。
- GrokベースのAIが「おすすめ」を賢く決定するようになった
- 不完全さを認めて公開することで、ユーザーと共に成長する道を選んだ
- 2026年のAGI到来に向け、さらなる進化が期待されている
AIの力で、私たちのSNS体験はより豊かで透明なものへと変わろうとしています。これからは「なぜこの投稿が流れてきたのか」を、より身近に感じられるようになるはずです。