AI×人の協働で変わる!スポーツメディア「ウルスポ」の挑戦

スポーツの魅力を「ウルトラおもしろく、ウルトラ応援」するメディア「ULTRA SPORTS(ウルスポ)」では、野球やサッカーをはじめ、幅広い競技を取り上げています。
そして、近年は記事制作にAIを積極的に導入しており、速報性と熱量の両立を目指した運用を進めているなど、編集部内でもアップデートを行なっていることがわかりました。
Aibrary編集部がウルスポ編集部さんにお話を伺うと、速報とコラムを使い分ける独自のAI活用法や、記事のクオリティを一定に保つ工夫が見えてきました。
ウルスポが取り入れるAI記事作成の仕組み
ウルスポ編集部では、記事の種類に応じてAIの使い方を変えているそうです。担当者は次のように話してくださいました。
「速報記事用とコラム記事用でGPTsを分けています。速報はスピードを最優先に、コラムは読みごたえを意識して出力するようにしています。それぞれのGPTsにルールを設定しているので、同じAIでも異なる役割を与えられるのが便利です。」
この仕組みによって、速報では即時性を、コラムでは深みや視点を確保することができているといいます。
GPTsで記事ルールを統一、属人化を解消
記事制作では、書き手の個性やスキルによって品質にばらつきが出ることがあります。ウルスポ編集部は、その課題をAIで解決しているといいます。
「GPTsに記事のルールを固定することで、誰が関わっても一定の品質を担保できています。ライターごとに表現が変わるのではなく、AIが基本の型を守ってくれるので属人化を減らすことができています」
編集部全体で記事の基準を共有できる点は、大きなメリットになっているそうです。
スポーツ報道におけるAIの強み
スポーツの世界は、日々情報が更新されていきます。選手の移籍や試合の結果など、速報性が命ともいえる分野です。編集部は、AIの導入によってそのスピード感を高められたと語ります。
「スポーツは常に動いています。人の手だけでは情報収集に時間がかかってしまいますが、AIを使うことで効率よく整理でき、素早く記事化できるようになりました。結果として、ファンにリアルタイムで情報をお届けできるのです」
実際に、2025年の春高バレーの際には、タイミングを見て注目校と注目選手をピックアップした記事を生成。最多のアクセス数を得ることができたそうです。AIの活用は、速報性を重視するスポーツメディアにとって大きな武器になっているといえましょう。
人の熱量を大切にしたコンテンツづくり
AIの活用が進む一方で、ウルスポ編集部は「すべてをAIに任せるわけではない」と強調します。記事に込める“熱量”を大切にしているからです。
「速報はAIに任せる部分が多いですが、コラムや読み物では必ず人が手を加えています。AIが効率化を支えてくれる一方で、人間が視点や感情を補うことで、読者にスポーツの温度感を感じていただける記事になると考えています」
例えば、下記記事はAI×編集部で作成した記事とのこと。前半の文章をみると、やはりAIでは出すのが難しい当時の感情などが入っていて、”人の手ならでは”の文章が印象的です。
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効率化と情熱。その両方を両立させることが、ウルスポのAI活用の特徴といえるのではないでしょうか。
まとめ
ウルトラスポーツのAI活用は、単なる効率化にとどまらず、スポーツファンに“熱のこもった記事”を届けるための工夫が込められています。速報ではスピード感を、コラムでは深みや感情を、AIと人が役割分担することで両立させているのです。
スポーツメディアに求められる「即時性」と「熱量」。その両方を実現するウルスポの取り組みは、AIと人が協力する新しい記事制作のかたちを示しているといえるでしょう。
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