医療現場に生成AI「TGASS」導入、事務作業を削減

テクノブレイブ株式会社は、生成AIを活用した支援サービス「TGASS(TechnoBrave Generative-AI Support Service)」を東京都の医療機関、東京かつしか赤十字母子医療センターに導入したと発表しました。
本サービスは、AWSが提供する生成AI基盤「Amazon Bedrock」と、GenUの技術を活用しており、医療従事者の業務効率化と負担軽減を目的としています。
【出典元】PRTIMES「AWSの生成AI「GenU」を活用した医療機関向けサービスをリリースします。」より
医療現場での具体的な活用例
「TGASS」には医療現場の課題を解決するための多彩な機能が備わっています。
- 診療記録の自動要約で、記録作成にかかる時間を短縮
- RAGチャットによるマニュアルやガイドラインの効率的な検索
- 音声入力を文字起こしし、要点を要約する仕組み
- 必要なデータソースを自動で収集・整理
- RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による定例業務の自動化
これらの機能を組み合わせることで、医師や看護師の事務作業を大幅に軽減し、より多くの時間を患者とのコミュニケーションに充てられるようにすることが狙いです。
患者体験の向上にも寄与
業務の効率化は医療従事者にとってのメリットだけでなく、患者体験の向上にもつながります。診療記録がスムーズに管理されることで診療の質が安定し、必要な情報が迅速に引き出せる環境が整います。結果として、患者が受ける医療サービスの質そのものが改善されると期待されています。
今後の展開
テクノブレイブは、今回の医療現場での実証を通じて、他の医療機関や業種への導入を進める方針です。生成AIを活用することで「AIと人が協働する社会」を実現し、より効率的で持続可能な働き方を広げていくとしています。
まとめ
生成AIの導入が医療現場に浸透し始めたことは、今後の医療業界全体のデジタルトランスフォーメーションにおける大きな一歩といえます。事務作業をAIに任せ、医療従事者が患者と向き合う時間を増やす仕組みが普及すれば、医療の質はさらに高まっていくでしょう。