サムスン、家電にAI搭載へ

サムスン、家電にAI搭載へ

【画像】Aibrary公式Pinterest

サムスン電子はCES 2026の基調イベント「The First Look」において、「Your Companion to AI Living(AIとともにある暮らし)」という新たなビジョンを発表しました。


AIを単なる便利機能ではなく、日常に寄り添う“伴走者”として位置づける点が大きな特徴です。スマートフォンやテレビ、家電、ヘルスケアまでを横断し、暮らし全体を支えるAI体験の全体像が明らかになりました。

出典元:Samsung Presents ‘Your Companion to AI Living’ at The First Look During CES 2026

AIは「使うもの」から「一緒に生きる存在」へ

サムスンが掲げた「Your Companion to AI Living」は、AIを意識的に操作する存在ではなく、生活の中で自然に支えてくれるパートナーとして捉える考え方です。
DX(デバイス体験)部門のトップであるTM Roh氏は、AIがユーザー一人ひとりの生活を理解し、先回りして助ける存在になる未来を描いています。

このビジョンの中心にあるのが、スマートフォン、テレビ、家電、ウェアラブルを横断する一貫したAI体験です。個々の製品が賢くなるだけでなく、連携することで暮らし全体を支える仕組みを目指しています。

エンターテインメントを変えるAIディスプレイ

CES 2026で注目を集めたのが、AIを搭載した次世代ディスプレイです。サムスンは130インチのMicro RGBディスプレイを披露し、映像美だけでなく、AIによる体験価値の進化を強調しました。

このディスプレイは、ユーザーの好みや視聴履歴を理解し、映画や番組、音楽などを提案します。単に映像を映す装置ではなく、暮らしの中で情報や楽しみを提供する「エンターテインメントの相棒」としての役割を担います。

家事の負担を減らすAI家電

家庭向けAIも大きく進化しています。サムスンは、日々の家事にかかる手間やストレスを減らすことを重視しました。

暮らしを支える主なAI家電の例

・AI対応冷蔵庫「Family Hub」による食材管理とレシピ提案
・洗濯物の量や素材を判断するBespoke AIランドリー
・部屋の状況を理解して動くロボット掃除機
・SmartThingsによる家電同士の連携

これらの機器が連動することで、「家電を操作する」意識を減らし、自然に整う生活を実現するとしています。

健康を支える“予防型AI”への進化

サムスンは健康分野でもAIの役割が広がると強調しました。これまでのAIは、問題が起きてから対応する「反応型」が中心でしたが、今後は体調の変化を早めに察知し、行動を提案する「予防型」へ進化していくとしています。

ウェアラブル端末やスマートフォンと連携し、睡眠、運動、日常習慣を見守ることで、健康管理をより身近なものにする狙いです。

AI時代に欠かせないセキュリティと信頼

生活に深く入り込むAIだからこそ、セキュリティとプライバシーは重要なテーマです。サムスンはSamsung KnoxやKnox Matrixを基盤とし、複数デバイスをまたぐ環境でもデータを安全に守る仕組みを整えています。

AIの利便性と安心感を両立させることが、長く使われるサービスの条件になると示しました。

まとめ

サムスンがCES 2026で示したのは、AIを「便利な機能」として追加する未来ではありません。暮らし全体に溶け込み、ユーザーを理解し、そっと支える存在としてのAIです。

スマートフォン、家電、ヘルスケアが一体となることで、AIはより身近で自然な存在へと変わろうとしています。今回の発表は、AIと人の関係が新しい段階に入ったことを印象づける内容でした。

関連記事