OpenAI、GPT-4oを完全終了

OpenAI、GPT-4oを完全終了

OpenAIは2026年4月3日、GPT-4oのChatGPTでの提供を完全に終了しました。一般ユーザー向けには2026年2月13日にすでに廃止されていましたが、Business・Enterprise・Edu向けのCustom GPTs(カスタムAI)では4月3日まで延長利用が認められていました。

本日をもってその猶予期間も終了し、ChatGPT上でのGPT-4oは完全に過去のモデルとなりました。なお、API経由での利用は引き続き可能です。

【出典元】Retiring GPT-4o, GPT-4.1, GPT-4.1 mini, and OpenAI o4-mini in ChatGPT

一般向けは2月、企業向けは本日廃止

GPT-4oの廃止は段階的に進められました。2026年2月13日に一般ユーザー向けのChatGPTでの提供が終了し、同時にGPT-4.1・GPT-4.1 mini・o4-miniも廃止されました。

ただし、Business・Enterprise・Edu(教育機関向け)のプランでは、ユーザーが独自に設定した「Custom GPTs」にGPT-4oを組み込んでいるケースがあるため、移行期間として4月3日まで利用が認められていました。その猶予期間が本日終了したことで、ChatGPT上でのGPT-4oの提供はすべて終了となります。

廃止の対象はChatGPTのインターフェース上に限られます。API(プログラムからの直接接続)では引き続きGPT-4oを呼び出せるため、自社サービスにGPT-4oを組み込んでいる開発者には直接の影響はありません。

利用率0.1%以下で移行は完了済み

今回の完全廃止が比較的スムーズに行われた背景には、ユーザーの移行が事実上完了していたことがあります。OpenAIによると、廃止発表時点でGPT-4oを選ぶユーザーは全体の0.1%以下にまで減少していました。

GPT-4oは2024年にリリースされた際、テキスト・音声・画像をリアルタイムで扱える「オムニ」モデルとして大きな注目を集めました。しかしその後、GPT-5系列(GPT-5.1・GPT-5.2・GPT-5.4)が次々とリリースされたことで、ユーザーの関心は急速に移行先モデルに移っていきました。

現在のChatGPTで主流となっているのはGPT-5.2で、月9億人を超えるChatGPTの週次アクティブユーザーの大半がこのモデルを利用しています。

廃止反対署名は2万2千件超

GPT-4oの廃止は、一部のユーザーから強い反発を受けました。廃止発表後、ユーザーが署名活動を開始し、2万2,000件超の署名が集まりました。

反発の中心にいたのは、GPT-4oの音声機能「Advanced Voice Mode」を日常的に使っていたユーザーです。音声での対話が自然で感情的なつながりを感じると評価するユーザーが多く、「AIコンパニオン」として使っていた層が廃止に強く反対しました。

TechCrunchはこの反発を「AIコンパニオンの危うさを示す出来事」として報じており、モデルのバージョンアップがユーザーとの関係性に影響を与えることへの警鐘として注目されました。ただし、OpenAIは廃止の方針を変えませんでした。

AIモデルの世代交代が加速する

今回のGPT-4o廃止は、AI業界全体のモデルライフサイクルの変化を象徴しています。かつては「最新モデル」が数年間にわたって使われ続けることが一般的でしたが、現在は半年から1年で主力モデルが入れ替わる時代になっています。

OpenAIはGPT-5.4の公開(2026年3月)に続き、GPT-5.5(開発コード:Spud)を2026年Q2にリリースする予定とされています。AIの進化ペースが上がる中、ユーザーや企業は常に最新モデルへの追従を求められる状況になっています。

一方、APIでのGPT-4o継続提供が示すように、既存のビジネスシステムへの組み込みを考慮した互換性の維持も重要な課題です。OpenAIは新モデルのリリースと旧モデルのサポート終了のバランスを取りながら、急速な進化を続けています。

まとめ

GPT-4oは2024年のリリース時に画期的なモデルとして登場し、AIの普及を大きく後押ししました。しかし2年足らずで主役の座を後継モデルに譲り、本日をもってChatGPT上での役割を終えました。AIの進化スピードが上がる中で、モデルの世代交代は今後さらに短サイクルで繰り返されていくとみられます。APIでの継続利用は可能なため、既存システムへの影響は限定的ですが、ChatGPTを使う一般ユーザーにとっては一つの時代の終わりといえます。

関連記事