Google公式noteが紹介、Nano Bananaの多彩な使い方

Google公式noteが紹介、Nano Bananaの多彩な使い方,アイキャッチ

Googleの生成AI「Gemini」に搭載された新しい画像生成機能「Nano Banana(ナノバナナ)」が、公式noteで詳しく紹介されています。
Nano Bananaは画像生成モデル「Gemini 2.5 Flash Image」の愛称で、直感的な編集や表現の幅広さが特徴のモデルです。

【出典元】Gemini の Nano Banana で、画像生成をもっと楽しく、自由自在に!

Nano Bananaの3つの強み

Nano Bananaは、GeminiアプリやGoogle AI Studio、Vertex AIから利用可能な画像生成・編集機能です。無料プランから試すことができ、次の3つの強みを持っています。

◼︎Nano Bananaの3つの強み
①キャラクターの一貫性
②対話型編集
③複数画像の合成

もう少し詳細をみていきましょう。

①キャラクターの一貫性

従来の画像生成AIでは、同じ人物を生成しても顔や雰囲気が微妙に変わってしまうことがありました。
Nano Bananaでは、一度生成した人物やキャラクターの特徴を記憶し、服装や背景、ポーズを変えても「その人らしさ」を維持できます。物語の主人公をさまざまな場面に登場させるなど、ストーリー性のある創作が可能です。

②対話型編集

一発で詳細なプロンプトを作り込む必要はありません。
「壁を青くして」「次に本棚を追加して」といった会話のような指示で、段階的に理想の画像へ近づけられます。過去のやりとりを踏まえて編集できるため、ユーザーは思考を整理しながら試行錯誤でき、より直感的に創造性を発揮できます。

③複数画像の合成

別々に撮影した写真を自然に組み合わせられるのもNano Bananaの強みです。たとえば「この女性と、この犬が一緒に写っている写真を作って」と指示すれば、まるで同じ場所で撮影したような一枚を生成可能。
また、自分の写真と服の写真を組み合わせてコーディネートをシミュレーションするなど、実用的な活用にもつながります。

公式noteで紹介された使い方

公式noteでは、実際のユーザー投稿やプロンプト例を交えて多彩な活用シーンが紹介されています。

①思い出をグッズに変える

ペットや家族の写真を「ぬいぐるみ風」や「木彫りの人形風」に変換。お気に入りの一枚をユニークなアート作品にできます。

②自分を“なりたい姿”に変身

写真をアップしてテーマを選ぶだけで、さまざまなスタイルに変身。就活用のプロフィール写真にも応用できると紹介されています。

③写真フォルダを美術館に

旅行や日常の写真を、浮世絵やポップアート風に変換。手持ちの写真が一気にアート作品に生まれ変わります。

④古い写真を蘇らせる

白黒写真に色をつけたり、さらに有償版の「Veo 3」で動画化することも可能。思い出を新しい形で楽しめます。

⑤日常のちょっとした編集

散らかったテーブルを整理したり、食べかけの料理を“食べる前の状態”に再現。気軽な修正にも活用できます。

⑥アイデアを拡張し、コンテンツを広げる

複数の要素を組み合わせてコラージュを作ったり、アイコンをTシャツやキャップのデザインに変換。企画やアイデア出しに役立ちます。

⑦画角や視点を自在に操る

建物の写真を鳥瞰イラストに変換したり、手描きのメモを具体的なデザインに落とし込むことも可能。新しい物語を写真に与える表現ができます。

商業利用について

生成された画像にはGeminiのロゴと電子透かし「SynthID」が入ります。
また、広告利用を含む商業利用を行う場合は「Google Workspace with Gemini」または「Vertex AI」を利用する必要があると明記されています。個人利用であれば無料のGeminiアプリでも気軽に楽しめます。

まとめ

公式noteで紹介されたNano Bananaは、専門的なスキルがなくても直感的に使える画像生成ツールです。遊び心あふれる日常の編集から、企画やデザインのヒントまで幅広く応用可能。まずは手元の一枚の写真から試してみることで、その柔軟さと楽しさを実感できるでしょう。

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