n8n「AIワークフロービルダー(β版)」の公開発表 自然言語で自動化を構築

n8n「AIワークフロービルダー(β版)」の公開発表 自然言語で自動化を構築

【画像】Aibrary公式Pinterestより

n8nは2025年10月、最新バージョンv1.116.0で新機能「AIワークフロービルダー(ベータ版)」を正式に発表しました。これにより、ユーザーはテキストプロンプトを入力するだけで、自動的にノード構造やロジックを生成し、ワークフローを作り上げることができるようになります。

公式X(旧Twitter)では「プロンプトを生き生きとしたワークフローへと変換します。テキストからノード、ロジック、構造を生成し、ビジョンをより早く形にしてリリースできます」と紹介されており、AIが自動化構築を支援する革新的な機能であることがうかがえます。

【出典】n8n公式リリースノート公式X(@n8n_io)

自然言語から自動化へ——AIが構築をサポート

AIワークフロービルダーは、ユーザーがやりたいことを自然言語で説明するだけで、n8nがその内容を理解し、自動的にワークフローを生成します。ノードの追加や設定、接続などをAIが下書きとして作成し、ユーザーはその結果を直接編集して仕上げることができます。

また、マルチターン対話にも対応しており、AIとのやりとりを重ねることで、複雑な自動化もステップごとに形にしていけます。アイデアの検証や新しいノードの探索など、開発初期段階の効率化にもつながる機能です。

n8n Cloudのトライアル・スターター・プロで先行提供

今回のAIワークフロービルダーは、n8n Cloudの14日間トライアル、スターター、プロプランで先行提供が始まっています。
ロールアウトは今週中に段階的に行われ、利用にはバージョン1.116.0へのアップデートが必要です。

利用にはクレジット制が導入されており、1回のプロンプト(AIへの指示)ごとに1クレジットを消費します。プランごとの月間上限は以下の通りです。

  • トライアル:20クレジット/月
  • スターター:50クレジット/月
  • プロ:150クレジット/月

現時点では追加クレジットの購入はできませんが、今後のアップデートで柔軟な運用が検討されています。

自動化プラットフォームの進化が加速

n8nはこれまでも、ノーコード/ローコード自動化ツールとして多くの開発者やビジネスユーザーに利用されてきました。
今回のAIワークフロービルダーの登場により、「自動化を作る自動化」が現実のものとなりつつあります。

セルフホスト環境への提供はまだ検討段階ですが、AIが自動化設計を支援するこの取り組みは、今後のn8nの方向性を象徴するアップデートといえるでしょう。

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