GrokがGmail・Notion・GitHubと連携
xAIは5月6日、AIチャットサービス「Grok」に外部サービスとの連携機能「Connectors(コネクター)」を追加しました。
Gmail・Google Drive・Notion・GitHub・SharePointなど主要5サービスと連携でき、アプリを行き来せずにGrokから直接操作できます。さらに独自ツールを接続する「Bring Your Own MCP」機能も提供され、企業の内製ツールとの連携も可能になっています。
【出典元】Connectors now on Grok Web | xAI
コピペ不要でアプリを直接操作
これまでAIを業務に使う際は、メールの内容をコピーしてAIに貼り付け、返答をまた元のアプリに貼り直すという手間が発生していました。GrokのConnectorsはその手順を不要にします。GrokのチャットからGmail・Notion・GitHubに直接アクセスし、読み書き・検索・更新まで一貫して処理できます。
xAIは「断片化したワークフローをシームレスな体験に変える」と説明しています。メールの要約・スライドの更新・カレンダーの整理・スプレッドシートの編集といった日常業務が、Grokとの会話の中で完結します。
現在はGrok Webで今すぐ利用可能で、iOSとAndroidアプリへの対応も近日中に予定されています。利用開始はGrok Web上でログイン後、「+」ボタン→「Connectors」→「+ Add connector」を選択するだけです。
主要5サービスとMCPに対応
現在対応しているサービスは以下の5種類です。
・Google Workspace(Gmail・Drive・Docs・Sheets・Calendar)
Googleのサービス群をまとめて一つのコネクターで接続できます。メールの読み書き・Driveのファイル検索・Docsの編集・Sheetsのデータ更新・Calendarへのイベント追加が可能です。
・Notion
ページ・データベース・Wikiを横断して検索・編集できます。チームのドキュメントをGrokから直接参照しながら作業を進められます。
・GitHub
リポジトリ・Issue・プルリクエストを接続できます。コード検索・PRの要約・変更レビュー・開発ワークフローの管理をGrokから行えます。
・Linear
タスク・課題・ロードマップ・プロジェクトをGrokに取り込めます。バックログの検索・スプリント進捗の要約・新規Issue作成ができます。
・SharePoint
組織内の最新ファイル・リスト・ページを検索・読み取り・要約できます。書き込み権限を有効にすれば、ドキュメントの作成・編集・更新もGrokから直接行えます。
自社ツールも接続できるカスタム連携
既存のConnectorsに加えて、「Bring Your Own MCP」という機能も提供されています。MCP(Model Context Protocol)とは、AIが外部ツールと標準的な方法でやりとりするための規格です。
この機能を使えば、社内独自の知識ベース・自社開発のAPI・社内専用のMCPゲートウェイなど、汎用コネクターでは対応できない自社ツールをGrokに接続できます。既製のコネクターを使うだけでなく、完全に自社仕様の連携を構築できる点がエンタープライズ向けの差別化ポイントになっています。
また、HubSpot・SlackなどのサービスもOAuth認証で手軽に利用できるコネクターとして順次拡充される予定です。
まとめ
GrokのConnectors機能は、AIをチャットツールから「業務のハブ」へと変える取り組みです。Gmail・Notion・GitHubなど日常的に使うツールをGrokから直接操作できるようになり、アプリ間の無駄な行き来を減らせます。
同様の連携機能はAnthropicのClaudeもMicrosoft 365で実現しており、各社がAIを業務フローの中心に据えようとする競争が加速しています。今後どのAIが「最も多くのツールと深く連携できるか」が、選ばれるAIの基準の一つになっていきそうです。