VidsにAI動画生成が無料に
Googleは2026年4月3日、動画編集ツール「Google Vids」にAI動画生成モデル「Veo 3.1」を統合しました。Googleアカウントを持つユーザーであれば月10回まで無料で動画を生成できるようになり、AIによる動画制作が一般ユーザーにも開放されました。AIアバターの制御やYouTubeへの直接エクスポートにも対応し、コンテンツ制作の効率化が大きく進みます。
【出典元】Google Expands AI Video Capabilities in Vids
月10回まで無料で動画を作れる
今回の統合により、Google Vidsのエディタ上から直接、テキストや画像をもとにした短尺動画を生成できるようになりました。特別なサブスクリプションは不要で、Googleアカウントさえあれば月10回まで無料で利用できます。
これまでAI動画生成を使うには、専用ツールへの登録や月額課金が必要なケースがほとんどでした。GoogleがVidsという既存の動画編集環境に無料枠つきで組み込んだことで、「試してみたい」という一般ユーザーへの入口を大きく広げています。
なお、Google AI Pro・AI Ultraサブスクライバーには追加特典があります。音楽生成AI「Lyria 3」によるオリジナルBGMの生成、および「Lyria 3 Pro」による高品質音楽制作が利用可能になるほか、より高度なカスタムアバターの制御にも対応します。
AIアバターを言葉で自由に動かせる
今回の更新で注目される機能のひとつが、AIアバターの自然言語制御です。ユーザーはテキストプロンプトを入力するだけで、アバターの動き・表情・登場する商品・背景環境などを細かく指定できます。
動画全体の視覚的な一貫性を保ちながら、製品紹介・解説動画・プレゼンテーションなど幅広い用途に対応できます。これまで専門のモーションデザイナーやビデオ編集者が担っていた作業を、文章を書く感覚で実現できるようになります。
企業のマーケティング担当者や個人クリエイターにとっては、撮影コストや制作時間を大幅に削減できる実用的な機能です。
YouTubeへワンクリックで投稿
Google VidsとYouTubeの連携も強化されました。編集した動画をYouTubeへ直接エクスポートできるようになり、Vidsで作った動画をそのまま公開するまでの手順が大幅に短縮されます。
これまでは動画ファイルをダウンロードしてYouTube Studioに手動アップロードする手順が必要でしたが、今後はVidsの画面上で操作が完結します。GoogleがWorkspaceとYouTubeの連携をより緊密にする方針を示したともいえます。
また、Chromeの画面録画拡張機能も追加されており、ブラウザ上での操作をそのまま録画してVidsに取り込み、編集・投稿まで一気通貫で行えるワークフローが整いました。チュートリアル動画やウェビナー録画の制作にも活用できます。
4月7日にはVeo 3.1 Fastも値下げ
Googleは4月7日、開発者向けAPIで提供しているVeo 3.1 Fastの料金も引き下げました。Veo 3.1 Fastは高速な動画生成に特化したモデルで、アプリケーションへの組み込みを想定した開発者向けの選択肢です。
3月31日に発表されたVeo 3.1 Liteは「Veo 3.1 Fastの50%以下のコスト」で同等の速度を実現するモデルとして設計されており、今回のFastの値下げと合わせると、動画生成APIの価格帯全体が下方へシフトしたことになります。
OpenAI SoraやRunwayなど競合サービスが有料を前提とした展開をする中で、GoogleはVidsへの無料統合とAPI価格の引き下げという二段構えで市場シェアを広げる戦略を取っています。
まとめ
Google VidsへのVeo 3.1統合により、AI動画生成がGoogleアカウントさえあれば無料で使える時代が始まりました。アバター制御・YouTube連携・画面録画など実用的な機能がそろい、個人から企業まで動画制作の幅が広がります。4月7日のVeo 3.1 Fast値下げも重なり、AI動画生成のコストは急速に下がっています。動画コンテンツを活用したい方にとって、Google Vidsを試す好機といえます。