ついに登場!Geminiが【スライドを自動作成】 Googleが新AI機能を公開
Googleが提供する生成AI「Gemini」に、Googleスライドの自動作成機能が正式に追加されました。テーマや内容を入力するだけで、AIがスライドの構成や内容案を自動生成してくれる新機能です。資料作成の効率化を目指すビジネスユーザーや教育現場での活用が期待されています。
Geminiがスライド作成をサポート
Geminiのスライド作成機能は、Google Workspaceの有料プランで利用できます。スライド上の「Geminiに依頼」ボタンを押し、テーマや目的を入力するだけでAIがスライドを自動生成してくれます。
たとえば、次のような指示に対応可能です。
- 「新入社員向けの研修資料を作成して」
- 「3枚構成で概要・事例・まとめを含めて」
- 「営業提案書をシンプルなデザインで作って」
Geminiはこれらの指示をもとに、
- タイトルや本文構成
- 各スライドのテーマ案
- 挿入する画像やアイコンの位置提案
といった「スライドの骨組み」を自動的に作成します。
使い方の流れ
Geminiを使ったスライド作成はとてもシンプルです。
ステップ1: Googleスライドを開く
ステップ2: メニューから「Geminiに依頼」を選択
ステップ3: テーマや目的、スライド数などを入力
ステップ4: Geminiが提案するスライド案を確認
ステップ5: 内容やデザインを手動で調整
この流れで、わずか数分でプレゼン資料の下書きを作成できます。
現状の制約と今後の展望
Geminiのスライド機能には、現時点でいくつかの制約があります。
主な制約点
- 一度に生成できるのは1スライドのみ
- レイアウトやデザインの自動最適化には非対応
- 内容の正確性にばらつきがある
ただし、今後のアップデートでは次のような改善が期待されています。
- 複数スライドの一括生成
- テンプレートやテーマとの自動連携
- 画像生成や背景削除機能との統合強化
Googleは、スライド作成のすべてをAIで支援できるように進化させていく方針です。
日本語対応で幅広い利用が可能に
Geminiのスライド作成機能は日本語にも対応しており、自然な言葉で依頼することができます。
活用できるシーンの例
- ビジネス:会議資料、営業提案書、社内プレゼン
- 教育:授業スライド、研究発表資料、学会ポスター
- 個人利用:イベント企画、アイデア共有、ポートフォリオ作成
「構成を考える時間がない」「スライドの見栄えを整えるのが苦手」という人にとって、AIが作る下書きは大きな助けとなります。
注意点とおすすめの使い方
Geminiが生成するスライドは、あくまで“たたき台”として使うのがおすすめです。人間の確認と修正が欠かせません。
注意しておきたいポイント
- 生成内容に誤りや不自然な表現が含まれることがある
- 社外秘データや個人情報を入力する際は注意が必要
- 指示(プロンプト)が曖昧だと、仕上がりの質が下がる
おすすめの使い方
- 構成やアイデア出しの段階でAIを活用する
- 生成後に自分で加筆・修正して完成度を上げる
- チームのブレインストーミングに利用する
◆実際に使ってみた感想
実際にAibrary編集部も、Geminiのスライド作成機能を試してみました。
Gemini上でサイトURLを入力し、「サイトを紹介するスライドを作って」と依頼してみたところ、約1〜2分ほどで6枚のスライドが生成されました。
AIはタイトル・本文・画像スペースをそれなりに整えてくれており、「叩き台」としては悪くありません。ただ、すぐに使える完成度とは言えない印象でした。デザインは、最終的に人の手で修正する必要があります。
とはいえ、時間がかかってしまったり、人によっては不得手な方もいらっしゃる資料作成において、「第一歩」を素早く切れる点は非常に便利だと感じます。特にブレスト段階や構成案づくりにはおすすめだと感じました。
AIが変える資料作成の未来
Geminiのスライド自動作成機能は、AIが資料作りの“構成作業”を肩代わりする新しいワークスタイルを示しています。これまで数時間かかっていた資料の下書きが、数分で完成するようになることで、
- アイデアや企画に集中できる
- 作業効率を大幅に向上できる
- チームの創造力を高められる
といったメリットが期待されています。今後、Geminiの進化がオフィスワークや教育現場の資料作成をどう変えていくのか、多くの注目が集まっています。