DALL-E 2・3 APIを完全停止
OpenAIの画像生成AI「DALL-E 2」と「DALL-E 3」が2026年5月12日をもってAPIを完全停止しました。
2025年11月14日に予告されていた廃止が本日実施され、旧モデルへのリクエストは即座にエラーとなります。ChatGPTユーザーへの影響はほぼありませんが、APIを直接利用している開発者・企業は対応が必要です。
【出典元】Deprecation Reminder: DALL·E will be shut down on May 12, 2026 | OpenAI Community
ChatGPTユーザーへの影響はほぼなし
ChatGPTのプレミアムプラン(Plus・Teams・Enterprise)で画像を生成している場合、すでに2025年3月からGPT Image 1が使われています。DALL-E 3は昨年の時点でChatGPT内から切り替わっており、本日の停止によってChatGPTの使い勝手は何も変わりません。
「ChatGPTで画像を作っているだけ」という一般ユーザーは特別な対応は不要です。引き続き同じ操作で画像生成が行えます。
API利用者は即日エラーが発生する
影響を受けるのは、OpenAIのAPI(プログラムからの直接呼び出し)でDALL-Eを使っているサービスや開発者です。
5/12以降、`dall-e-2` または `dall-e-3` のモデル名を指定したリクエストはすべて 「model_not_found」エラーで失敗します。自動的に新しいモデルへ切り替わる仕組みはなく、猶予期間もありません。自社サービスにDALL-EのAPIが組み込まれている場合、画像生成機能が停止している状態になっている可能性があります。
移行先として公式が推奨しているのは gpt-image-1(または軽量版の gpt-image-1-mini)です。
移行先の主な変更点まとめ
単純にモデル名を書き換えるだけでは動きません。リクエストの形式や返却されるデータの仕様が変わっているため、コードの修正が必要です。
| 項目 | DALL-E 2 / 3(旧) | gpt-image-1(新) |
|---|---|---|
response_formatパラメータ | URLまたはb64_jsonを選択可 | 廃止。常にb64_jsonで返却 |
styleパラメータ | vivid / natural を指定可 | 廃止 |
qualityの値 | standard / hd | low / medium / high / auto |
| 生成サイズ(横長) | 1792×1024 | 1536×1024 |
| 生成サイズ(縦長) | 1024×1792 | 1024×1536 |
特に response_format の廃止は注意が必要です。旧モデルでは画像のURLが返ってきていたため、そのURLを使って画像を表示・保存していたコードが、新モデルではそのまま動かなくなります。
b64_json(Base64形式のデータ)を受け取って自前で保存・配信する処理への書き換えが必要です。
課金がトークン単位に変わる
見落とされやすいのが、課金モデルの根本的な変更です。
DALL-Eシリーズは「画像1枚あたり○ドル」という固定料金でした。一方、gpt-image-1は「使用したトークン数あたり」の従量課金に変わっています。トークン数はプロンプトの長さや品質設定によって変動するため、同じ枚数を生成しても月のコストが大きく変わる可能性があります。
移行前に必ずコストのシミュレーションを行い、現在の利用パターンで月額がどう変わるかを確認することが強く推奨されます。特に大量生成を行っているサービスでは、想定外のコスト増になるケースがあります。
まとめ
DALL-E 2・3の本日終了は、ChatGPTを使っているだけの一般ユーザーには影響がほとんどありません。一方、APIを通じてDALL-Eを組み込んでいる開発者・企業は即日でサービスに影響が出ている状況です。
移行先の gpt-image-1 は画像品質・テキスト描写・会話文脈の理解で大幅に向上しており、機能面では確実にアップグレードになります。ただし、パラメータ仕様の変更とトークン課金への移行という2つの対応が必要で、単純な置き換えでは動作しない点に注意が必要です。