ASUSとSamsung、Copilotを軸にAI体験を拡大

AIアシスタント「Copilot」が、いよいよ生活のさまざまなデバイスに広がり始めました。ASUSは最新ノートPCシリーズでCopilot+対応モデルを一斉投入し、Samsungは家庭のテレビやモニターにCopilotを統合。仕事からエンタメまで、AIが自然に寄り添う時代が加速しています。
◆この記事のポイント
・ASUSはRyzen AI搭載のCopilot+ PC「Vivobook」シリーズを発売
・Samsungは2025年のAIテレビ&モニターにCopilotを標準搭載
・AIは仕事から生活、エンタメまで、日常のあらゆるシーンで活用が広がる
【出典】
・https://www.asus.com/jp/news/obj4ufyf4dumsdaz/
・https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-unveils-samsung-vision-ai-and-new-innovations-at-first-look-2025-delivering-personalized-ai-powered-screens-to-enrich-everyday-life
ASUS、Ryzen AI搭載の「Vivobook」シリーズを発表
ASUS JAPANは8月15日、AMD Ryzen AIプロセッサを搭載したCopilot+ PC「Vivobook」シリーズ4製品8モデルを発表しました。
ラインアップは「Vivobook S 16/S 14」「Vivobook 16/14」の計8モデルで、最大50TOPSのNPUを搭載。映像編集やAIアプリの処理を高速化し、日常業務からクリエイティブ作業まで快適に対応します。
価格は13万9800円から18万9800円まで。Officeを同梱したビジネス向け構成も用意されており、8月15日から順次販売が始まっています。
Samsung、テレビとモニターにCopilotを統合
一方、SamsungはMicrosoftと提携し、2025年モデルのAI TVおよびSmart MonitorにCopilotを搭載すると発表しました。対象は「Neo QLED」「OLED」「The Frame」シリーズをはじめとする複数の最新モデルです。
ユーザーは音声コマンドやリモコン操作でCopilotを呼び出し、俳優の情報検索や番組の要約、語学学習のサポートなどをテレビ画面上で体験できます。Samsung独自の「Vision AI」や「Bixby」と連携し、パーソナライズされたおすすめ機能も強化されています。
“親しみやすいAIキャラクター”としてのCopilot
テレビ向けに提供されるCopilotは、アニメーション化されたキャラクターとして登場。会話に合わせて口を動かすなど、まるで画面の中に住むパートナーのような存在感を演出します。
また、Microsoftアカウントでサインインすることで、過去の会話履歴や好みに基づいた提案が行われ、よりパーソナルな体験が可能となります。
PCからリビングへ、広がるAI活用
今回のASUSとSamsungの動きは、AIを活用する環境が「仕事用PC」から「家庭のリビング」にまで広がっていることを示しています。
高性能ノートPCによる生産性の向上と、大画面テレビを通じたエンタメや日常生活のサポート。両社の取り組みは、AIを単なる機能ではなく「生活に寄り添う存在」として普及させる大きな一歩となりそうです。