ChatGPT Workは何が違う

ChatGPT Workは何が違う

ChatGPTに「Work」というモードが加わり、AIに仕事を任せる話が一気に増えました。ただ、以前からあるComputer Useやエージェント機能と何が違うのか、分かりにくいのも確かです。
結論から言うと、Computer Useは道具の名前、Workは働き方の名前です。この関係が分かると、どれをいつ使えばよいかが見えてきます。

【出典元】あらゆるチームのための ChatGPT Work(OpenAI)

Workは成果物を仕上げるモード

ChatGPT Workは、GPT-5.6を搭載したモードです。OpenAIの説明では、チームの各種ツールから情報を集め、散在するメモや下書きを完成度の高い成果物に変えるものと位置づけられています。

作るのは、その場限りの回答ではありません。スプレッドシート、ドキュメント、スライド、分析結果といった、そのまま提出できる形のものです。自社のテンプレートや指定した形式に沿って仕上げてくれるため、体裁を整え直す手間が減ります。

Computer Useは操作する機能

混同されやすいComputer Useは、モードではなく機能の名前です。ChatGPTのデスクトップアプリから、macOSやWindowsのアプリを操作する仕組みを指します。

やっていることは単純で、画面を撮って中身を見て、マウスとキーボードを動かします。だからこそ、次のような場面で効きます。

  • 画面上でしか再現できない不具合の検証
  • 複数のアプリをまたぐ作業
  • プラグインが用意されていないデータへのアクセス

この機能が使えるのはChatGPT WorkとCodexです。つまりWorkの中に、Computer Useという道具が含まれている関係になります。

3つのモードの使い分け

現在のChatGPTには、性格の違う3つのモードがあります。役割で分けると分かりやすくなります。

モード向いている用途
Chat素早く考える。発想、要約、文章の推敲、質問への回答
Work成果物を仕上げる。複数手順の業務、書類・表・スライド作成
Codexソフト開発。コード編集、テスト実行、プルリクエスト対応

目安として、最終的に何を手にしたいかで選びます。考えがまとまっていない段階はChat、仕上がりの形が決まっているならWork、作業がコードで終わるならCodexです。

1,400超のツールとつながる

Workが「仕事」を名乗れる理由の一つが、連携の広さです。1,400を超えるプラグインに対応し、SlackやGmail、Google Drive、Salesforceといった普段のツールから必要な情報を取り込みます。

加えて、デスクトップアプリには新たにブラウザー機能が入りました。複数のタブを扱いながら作業を進められるため、ツールとファイルとアカウントをまたいだ仕事がつながります。単発の依頼だけでなく定期的なタスクも設定でき、外出先からスマートフォンで進捗を確認できます。

着手前に計画を見せる

AIに仕事を任せるときの不安は、勝手に進められることです。Workにはその答えとしてプランモードが用意されています。

いきなり作業を始めるのではなく、まず情報を集め、足りない点を質問し、手順を並べた計画を提示します。利用者はその計画を見て、修正を求めるか、承認して実行させるかを選べます。任せきりにせず主導権を保つための仕組みです。

Operatorからの流れ

この形にたどり着くまでには経緯があります。もともとOpenAIには、Webサイトを操作する「Operator」と、情報を調べて統合する「deep research」がありました。それらは個人向けにChatGPT Agentとしてまとめられています。

ChatGPT Workは、その流れを業務向けに育てたものです。Webを触る力、調べる力、そして会社のツールとつながる力を1つにまとめ、成果物を出すところまで担わせる。段階を追って統合されてきたことが分かります。

まとめ

整理すると、Computer Useは画面を操作する機能、Workはそれを含めて仕事を仕上げるモードです。Chatは考える場、Codexは開発の場と役割が分かれています。まず試すなら、いつも自分が手作業で整えている定型の書類づくりから任せてみるとよいでしょう。プランモードで計画を確認してから実行させれば、いきなり大きく外すことも避けられます。